米エクスペディア、LCCエアアジアとの合弁会社の出資比率を増加、株保有率75%へ

米エクスペディアは、LCCエアアジア(AK)と2011年に設立した合弁会社エアアジア・エクスペディアの出資比率を増加することで、エアアジアと合意した。エアアジア・エクスペディアの25%にあたる株式を8630万米ドル(約102億円)で買収し、株の保有率を75%とするもの。2015年上半期中に契約を締結し、エクスペディアの決算報告書で発表する。

エアアジア・エクスペディアはシンガポールを拠点に、日本を含むアジア太平洋地域のエクスペディアの事業と、エアアジア利用の旅行を販売するOTAのエアアジア・ゴーの事業を統括している。2011年設立当初の株式比率は5割ずつの比率だった。今回の株式出資比率の変更で、アジア太平洋地域における米エクスペディアの影響力が強まりそうだ。

エクスペディアCEOのダラ・コスロシャヒ氏は今回の買収について「急成長するアジア旅行市場で成長させるために、エアアジアとのパートナーシップを重視し、今後も良好な関係を構築していきたい」とコメントしている。

なお、エクスペディアでは2015年に入り、セーバーグループ傘下のOTA「トラベロシティ」と米系大手エアライン5社出資のOTA「オービッツ」を買収し、事業拡大を推し進めている。

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