KNT- CTホールディングスの2015年2月の総取扱額は、前年比0.7%減の315億6304万円で、ほぼ前年並みとなった。国内旅行が1.9%増の193億4314万円、外国人旅行が32.6%減の8億989万円とプラスになったが、海外旅行が7.1%減の108億3331万円と低迷した。
事業会社別で見ると、団体旅行を扱う近畿日本ツーリストでは、海外一般団体が大型招待旅行やコンベンションが入り、前年のソチオリンピックの反動減もなく、3.5%増と上回った。学生団体も修学旅行などで25.6%増と2ケタ増となり、海外団体旅行全体で7.6%増となった。国内は一般団体が前年の大型コンベンションの反動で2.4%減。学生団体も取扱本数が減少して11.4%減の2ケタ減となり、国内団体旅行全体では7.3%減となった。
ホリデイやメイトなど企画旅行を扱う近畿日本ツーリスト個人旅行は、国内ブランド商品のメイトは1.8%増とプラスとなった。関西方面の好調が持続しているのに加え、新州、中国四国、九州も堅調な推移だったという。海外ブランド商品のホリデイは、東アジア方面の不振とラインナップを縮小した影響で、43.7%減と大幅な減少が続く。
クラブツーリズムは順調に推移。海外旅行はリオのカーニバルやボリビアのウユニ塩湖などSITが牽引し、5.8%増とプラス推移となった。国内旅行はバス旅行部門が10.2%増。前年の雪害の反動に加え、首都圏発の白川郷ライトアップ観賞商品や関西発の北陸方面商品が好調だった。テーマ旅行部門は一人旅やカルチャー系商品を中心に9.4%増。バス旅行を除く国内旅行部門は3.2%減となった。