サウンド・オブ・ミュージック50周年でエンタメ系の露出が続々、オーストリア撮影地が観光客増加に期待

2015年は映画「サウンド・オブ・ミュージック」が上映されてから50周年。撮影地だったオーストリア・ザルツブルグでは、様々な特別イベントを用意して世界に観光の魅力をアピールしていく方針だ(下段で紹介)。このほど、ザルツブルクから市と州の両観光局からトップが来日。日本国内でもエンターテイメント系企業が「サウンド・オブ・ミュージック」という人気映画で商機を狙い、50周年スタートのキックオフイベントが行われた。

*写真は左からザルツブルグ市観光局ヘルブルト・ブルッガー局長/劇団四季・秋山知子氏(修道院長役)/ザルツブルグ州観光局ゲルハルト・レスコバー氏とモラス彩子氏/オーストリア航空・村上昌雄支社長

「サウンド・オブ・ミュージック」は、「ドレミの歌」「エーデルワイス」など誰もが知る挿入歌で有名な名作映画。撮影地となったザルツブルグの観光局によると、映画ゆかりの地を訪ねるファン数は、今も年間約30万人を超えるという。また、日本人の3人に1人が、何らかの形で映画を見たことがあるといい、現地の旅行業界では日本人観光客の増加に期待している。

日本では、2015年4月17日にオープンした東京・新宿コマ劇場跡の大型複合ビル内「TOHOシネマズ新宿」のこけら落しイベントのひとつとして「サウンド・オブ・ミュージック」を上映。新録吹き替え版では、マリア役を平原綾香さん、トラップ大佐を石丸幹二さん、長女リズールを日笠陽子さんが務め、全国で順次公開される。

また、4月22日にはソニー・ミュージックジャパンインターナショナルから、50周年記念のサウンドトラック盤のCD、5月2日には20世紀フォックスホームエンターテイメントから50周年記念版のDVDが発売。舞台では、劇団四季が8月から東京・四季劇場でミュージカルを上演する。エンターテイメント系の露出が増え、何かと話題が高まりそうだ。以下に劇団四季とDVDにかかわる動画を紹介する。

▼YouTube動画:劇団四季:『サウンド・オブ・ミュージック』:公開稽古

▼YouTube動画:『サウンド・オブ・ミュージック』製作50周年記念(20世紀フォックス)

また、現地では「サウンド・オブ・ミュージック」50周年を記念したイベントで世界からの観光客を迎える。以下にその一部を紹介する。


22年間、現地で人気を誇ってきたショー「サウンド・オブ・ザルツブルク」が2015年は初めて年間を通して上演される。新しく改築されたシュテルンブロイで、冬は毎週金曜日、夏には毎日19時30分から。

ザルツブルク市観光局は、2015年10月17日に「サウンド・オブ・ミュージック」の大規模なガラコンサートを映画撮影地となった劇場フェルゼンライトシューレで開催。演奏はモーツァルテウム管弦楽団、演出はザルツブルク州立劇場と豪華な公演で、ミュージカルの曲のほかにサプライズゲストも迎える予定。開催は、2015年10月17日。チケット料金は40~60ユーロ。

今年で4年目に入った人気公演。ブロードウェイの若手舞台美術家が手掛けた舞台セットは実際のトラップ邸の写真を取り入れたオリジナル。また舞台衣裳は、ザルツブルクで最も高い評価を受けている民族衣装デザイナーによるもの。ドイツ語上演(英語字幕)。

  • ザルツブルク・マリオネット劇場

ブロードウェイミュージカル版をベースに、10名で100体のマリオネットを操作し、音楽に合わせてダンスをする約100分のショー。チケット料金20~35ユーロ。(日本語字幕あり)

(トラベルボイス編集部:山岡薫)

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