デジタルマーケティング事業を行うアイ・エム・ジェイ(IMJ)は、過去3カ月以内に国内旅行に出かけた人を対象に、旅行体験に関する感情の動きについて実態調査を行った。そこでは、観光スポットに対する期待と実際のギャップが大きかったり、行きたい飲食店にいけない場合、さらに天候が悪い場合などに、旅行中にもかかわらず「テンションが下がる」様子を図で表現しながら明らかにした。
今回の調査は、北海道、大阪、京都、沖縄の4エリアへの旅行者50名に対して実施されたもの。回答者が旅行のきっかけや情報収集、予約手続き、旅行中、旅行後にわたる一連の行動やその時どきに感じたことを「カスタマー・ジャーニー・マップ」と呼ばれる図に表現、同社がその結果を分析する手法が用いられた。
以下は沖縄旅行体験者によるジャーニー・マップの一例。曲線は、自分の感情の動きを示したもの。
同社では、旅行中に「テンションを下げる」要因として、観光スポットなどが期待を下回った場合のほうが「トラブル(他の人に笑って話せるレベル)」が発生したときよりも影響が大きく、さらにその後気分が回復しにくい傾向があると分析。また、旅行前(計画中)の情報収集ではインターネットを利用するだけでなく、ガイドブックの購入を行う人も多いことが判明した一方で、本来楽しいことをしているはずなのに、具体的な情報収集をしたり予約をとる時点でストレスがたまり、一時的に「気が重くなる」様子も複数みられたとする。
さらに、旅行先からの帰途では全般的に気分が低めとなるが、「旅行の振り返り」や「思い出の共有」ができた人は楽しかった気分を維持できる傾向だったという。
調査は、同社が実施する「ユーザーを"ありのままで"理解する感情曲線・行動文脈リサーチ」の一環としてインターネット上のアンケート形式で実施されたもの。調査期間は2015年3月14日から3月19日。
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