観光庁は2015年5月1日より、ビッグデータを活用した訪日外国人旅行者の行動・嗜好・ニーズなどの動向調査を開始した。内容はSNSによるの意識分析とモバイルデバイスの位置測位情報を利用した人口流動分析の2種類。データ収集は春期につづいて、夏期・秋期・冬期にも調査を行い、分析結果は地方公共団体や観光関係者に公表される予定だ。
SNSによるデータ収集の対象は、韓国・中国・台湾・香港・米国の5か国で、月間10万人分の分析が目標。ツイッター(Twitter)や中国版ツイッターといわれるウェイボー(Weibo:微博)で発信されたコメントを収集し、外国人の興味や関心、満足度や今後の課題を分析する。
モバイルデバイスを利用した人口流動調査では、ナビタイムジャパンが訪日外国人向けに提供するアプリ「NAVITIME for Japan Travel」ユーザーのうち同意を得られた訪日旅行者を対象にデータを収集。GPS機能から国内旅行中の位置情報データを収集し、国籍や性別や旅行先の地域に応じた動態分析を行う予定としている。
今回行われる2種類の調査分析のイメージは以下のとおり。