群馬経済研究所の発表によると、「ゆるキャラグランプリ2014」で優勝した群馬県のご当地キャラクター「ぐんまちゃん」の関連商品の売上による県内への経済波及効果は、2014年度は19億円になる見込みだ。2013年度の14億円から35%増と大幅に増加したのは、グランプリの優勝による効果だという。
さらに、ぐんまちゃんのメディアへの露出効果(広告宣伝効果/パブリシティ効果)は、在京テレビと大手新聞、県内マスメディアをあわせ、23億円になる見込み。これは13年度の8億円の約3倍増の効果になったという。ゆるキャラグランプリ2014は11月に開催されたもので、わずか5か月足らずでこれだけの成果があったことになる。
ただし、ご当地キャラクターで断トツの認知度のある熊本県の「くまモン」と比較すると、パブリシティ効果は差が小さいが、関連商品の売上による経済波及効果は10分の1以下だという。群馬経済研究所ではぐんまちゃんはまだまだ発展の余地が大きいとし、さらなる知名度や人気向上のために、情報提供や新奇性あるイベントの開催、公共交通機関や農産物の包装等への露出、活用のための県の予算・人員拡充が必要だとしている。