ニュージーランド航空(NZ)は、このほど燃油サーチャージを運賃に組込んだ料金を発表した。従来、各航空会社が航空運賃とは別に、原油価格の変更に基づいて徴収してきた燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を廃止する。
今回の措置について、同社は「消費者の皆様のご要望にお応えするため」としており、2015年5月25日以降の発券される2015年10月1日以降の日本発航空券で運賃との一本化を行う。2015年9月30日までの出発については、 現行どおり燃油サーチャージ徴収となるという。
なお、同社の直近の燃油サーチャージは2015年4月1日以降に発券した日本発着の航空券で1区間あたり11000円だった。
燃油サーチャージの廃止については、LCCエアアジアのグループ全社が2015年1月に廃止を発表。フィリピンでは政府が廃止を航空各社に通達するなど、世界的に廃止への動きがではじめていたところ。原油価格は昨年来、一時上昇しながらも全般的には下降傾向をみせている。航空各社が燃油サーチャージ見直しの基準としているシンガポールケロシンの4月の市況平均価格は、1バレルあたり72.06米ドル、為替レートは1米ドル119.59円だった。