京都文化交流コンベンションビューローの「2015年4月の外国人宿泊状況調査報告」によると、宿泊者に占める外国人の割合が39.8%(前年比0.5ポイント増)とほぼ4割に達し、調査以来、過去最高となった。稼働率も0.6ポイント増の94.1%に高まっている。
4月の傾向としては、ヨーロッパとオセアニアの利用室数が前年を下回る結果となったが、北米や中東、アジアから利用室数が増加。特に東アジアは35.1%増の2万5169室と前年トップの欧州(2万4319室)を抜き、これが外国人利用者のシェアを押し上げた一因としている。また、イスラエルは2015年3月比で約3倍と急増。京都文化交流コンベンションビューローでは1年間の傾向から、イスラエルの旅行シーズンは4月~10月であることが裏付けされたとしている。
外国人利用室数を国・地域別でみた構成比率では、アメリカ(16.2%、0.2ポイント増)、中国(12.9%、6.2ポイント増)、台湾(12.4%増、0.5ポイント増)の順。また、訪日数の割合では、台湾(1.9%)、アメリカ(14.2%)、中国(14.0%)の順で、日本全体の順位(中国23.0%、台湾19.0%、韓国17.3%)と異なる。特に韓国は1.8%と、昨年に引き続き割合が低い状況となっている。
なお、調査の対象施設は25施設(計7617室)。これは市内客室数の約4割をカバーする数値だという。