リクルートライフスタイルのエイビーロード・リサーチ・センターの「エアライン満足度調査2015」で、総合満足度1位は4年連続でシンガポール航空(SQ)(4.20ポイント)が選ばれた。2位はJAL/日本航空(JL)(4.18ポイント)が前年3位からランクアップ。3位はANA/全日空(NH)(4.09ポイント)で、日系2社もトップ3に入った。
今年は部門別の上位が拮抗し、すべての部門で異なる航空会社が1位に入ったのが特徴。総合1位のシンガポール航空には「食事など機内で快適」「チェックインカウンターでの待ち時間が少ない」「子供用のプログラムが豊富」などバランスの良いコメントが多く、高い総合満足度ポイントを獲得した。部門別1位の「航空機の機材、設備」については、「シートも広く、機内の温度も良い」「アメニティも充実していて長時間乗っても疲れにくい」とのコメントも寄せられた。
2位のJALは「客室乗務員の接客サービス」で1位に。全体平均の満足度は低下したが、JALは0.05ポイント上げた。「親切で丁寧な接客応対」「接客はいつも満足」「適切な距離感があり、それでいて気配り目配りがきいていた」とのコメントが寄せられた。
また、順位の入れ替わりも目立ち、5位のカタール航空(QR)は前年12位から上昇。フィンランド航空(AY)は前年19位から8位、ハワイアン航空(HA)は23位から11位に躍進した。特にカタール航空は、「機内飲食サービス」で満足度を0.26ポイントあげ、前年13位から1位に。「食事の内容が豊富で味も良い」「食事が本当においしかった。デザートもよかった」と食事の質を評価するコメントが多かった。
エイビーロードによると、同調査では部門別満足度のうち、総合満足度との相関性が高いのは7年連続で「客室乗務員の接客サービス」だった。しかし、今年は「機内飲食サービス」が最も相関性が高い因子に変わった。総合1位のシンガポール航空は、機内飲食サービス部門で2位に入っている。
このほか、LCCでは17位のピーチ・アビエーション(MM)が最高位。ピーチは24位から順位を上げた。また、香港エクスプレス航空(UO)も前年の調査対象外から19位にランクインした。
調査は2015年3月23日~26日まで、関東、関西、東海地域の2014年の海外旅行経験者(18歳以上)を対象に実施。集計数は5000人。対象の航空会社は、2014年の最後に行った旅行での利用率上位40社。
【総合満足度ランキング】
【部門別満足度ランキング1位】
- 航空機の機材設備:シンガポール航空/前年2位
- 客室乗務員の接客サービス:JAL/前年3位
- 空港内の航空会社職員の接客サービス:ANA/前年1位
- 機内飲食サービス:カタール航空/前年13位
- 機内エンターテインメント:エミレーツ航空/前年1位