2015年7月5日にユネスコ世界遺産委員会で正式決定した、「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録を受けて、旅行関連の商品・サービスが早くも動き出した。
ジェイティービーでは、JTB国内旅行企画のエースJTBで7月6日、世界遺産登録記念として、軍艦島を中心とする現地添乗員同行コースや個人型フリープランを発売。JTB首都圏のロイヤルロード銀座では、豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」と軍艦島クルーズをチャーターする1名125万円~の高額ツアーも設定した。
JR東日本では「明治日本の産業革命遺産」を構成する8件11市の23資産のうち、東日本にある「韮山反射炉」(静岡県)、「橋野鉄鋼山・高炉跡」(岩手県)についてツアーを設定。びゅうの「新幹線・特急列車で『世界遺産』を見に行こう!」の一つとして設定したものだ。
このほか、グーグル(Google)では世界遺産登録当日に、ストリートビューに「明治日本の産業革命遺産」を掲載。軍艦島など既存の5施設とあわせ、計28施設のストリートビューを公開した。例えば「松下村塾」では、通常は吉田松陰が授業をした部屋や寝泊まりしていた屋根裏部屋など、通常は立ち入り禁止の室内も撮影したという。
また、KDDIと沖縄セルラーでは「明治日本の産業革命遺産」の各地での4G LTE(プラチナバンド)化を推進。軍艦島などでの利用を可能とした。