トリップアドバイザーは、世界32か国・地域の旅行者と宿泊施設を対象に旅行動向調査「トリップバロメーター スマホトラベラー版」を実施した。スマホトラベラーとは、旅行の予定検討や宿泊予約などにスマートフォンを活用する旅行者のこと。
それによると、旅行者全体のうちスマホトラベラー率が最も高いのはタイと中国(いずれも65%)、次いでブラジルとインドネシア(いずれも59%)、日本は38%で13位となった。
スマホトラベラー率の上位15か国
※順位:国名(スマホトラベラーの割合)
- 1位:タイ(65%)
- 1位:中国(65%)
- 3位:ブラジル(59%)
- 3位:インドネシア(59%)
- 5位:マレーシア(53%)
- 6位:スペイン(52%)
- 7位:イタリア(49%)
- 8位:アメリカ(48%)
- 9位:インド(47%)
- 9位:オーストラリア(47%)
- 11位:ロシア(44%)
- 11位:イギリス(44%)
- 13位:日本(38%)
- 13位:ドイツ(38%)
- 15位:フランス(28%)
一方、宿泊施設側に対する調査では、「オンラインでの予約受付対応」が最も充実している国はロシア(84%)で、中国とタイ(いずれも80%)が続き、日本(71%)は3位となった。「予約可能なモバイルアプリ」の提供率は中国(48%)、インドネシア(30%)に次いで日本(23%)は3位となった。ただし、「モバイルに適したウェブサイトの提供」状況は日本が11%と最下位で、世界平均46%と大きく差が開く結果が判明。同社では、特に日本では、スマホトラベラーが多いアジア各国からの旅行者を意識した対応が急がれるとしている。
宿泊施設が提供するオンラインおよびモバイル予約対応状況は以下のとおり。
なお、旅行経験者に聞いた直近の宿泊施設の予約経路では、最も多いのは「オンライン」(67%)、次いで「モバイルアプリ」(8%)、「オフライン」(25%)だった。さらにオンライン予約の環境をみると、「ノートPC」(49%)の利用がトップで、2位は「デスクトップPC」(38%)、続いて「スマートフォン」(6%)、「タブレット」(5%)となっていた。モバイルアプリの利用率は昨年と比較して倍増したという。
直近の旅行の宿泊施設予約経路は以下のとおり。
今回の調査は、2015年1月16日~2月2日にオンラインで実施したもの。
調査対象は32か国・地域(アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ブラジル、カナダ、西インド諸島、中国、エジプト、フランス、ドイツ、ギリシャ、インド、インドネシア、アイルランド、イスラエル、イタリア、日本、ヨルダン、マレーシア、メキシコ、モロッコ、ニュージーランド、ポルトガル、ロシア、南アフリカ、スペイン、スイス、タイ、トルコ、アラブ首長国連邦、イギリス、アメリカ)の旅行者3万4016名と宿泊事業者1万261名の合計4万4277名。