訪日外国人がお土産にする農産物の検疫スムーズ化、北海道のメロンで複数の販売モデルを検討 ―JSTO

ジャパンショッピングツーリズム協会はこのほど、外国人旅行者が日本でお土産として購入する農産物の植物検疫をスムーズに行う取り組みとして、北海道のメロンを対象とする2種類のモデル販売を開始した。 ※写真は植物検疫の受検カウンターの様子

2014年10月から食品類も免税対象となったことに伴い、外国人旅行者がお土産として農産物を購入する機会が増大した。ただしその一方で、植物検疫に時間や手間がかかるといった問題も指摘されるようになった。今回のモデル販売はその解決に向けて行われるもの。

販売モデルの1つめは、お土産とする農産物を旅行者の自宅まで輸送する北海道国際輸送プラットフォーム「HOP1サービス」を利用を方法。台湾への国際輸送には植物検疫が必要となるが、2015年8月25日から9月30日までの間は植物防疫官が機動的に集荷場に出張して検査を行う対応体制をとっている。

2つめは、旅行者が購入した果物類を代行業者がいったん預かって検査を済ませ、その後ヤマト運輸が運営する空港内荷物預かり所で旅行者に商品を手渡すモデル。この方法は、旅行者が「手ぶら観光」ができるメリットもある。

同協会では今後、インターネットを利用した植物検疫の事前申請による検疫時間の短縮化検証も行う計画。これら複数の販売方法を実施することで、外国人旅行者にとって最適な農産物の検疫方法を検討していく考え。

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