宮崎県で路線バス事業を行う宮崎交通は2015年10月1日より、ヤマト運輸と連携のもと、路線バスで宅配便を輸送する「客貨混載サービス」を開始する。
対象エリアは、過疎化や高齢化が進む山林地域、宮崎・西都市(さいとし)と西米良村(にしめらそん)を結ぶルート。両社のほか、宮崎県や西都市、西米良村による連携協定締結により、西日本で初めて実行されるもの。
ヤマト運輸では、これまでも全国の自治体や企業と共同で「見守り支援」や「買い物支援」といったプロジェクトを積極的に展開してきた。
今回の取り組みでは、従来ヤマト運輸が自社の専用車両とセールスドライバーを使って輸送していたルートに路線バス利用区間を取り入れ、バス停で業者間の荷物引き渡しを行う。これにより、バス路線の収入や生産性の向上を見込むことができるうえ、地域住民にとっては、集荷の締め切り時刻延長や、配達時間の要望への柔軟な対応といったメリットもたらされる。さらに、ヤマトの専用車両の走行距離が短くなることで、CO2排出量の低減にも役立つという。
サービス開始に当たり、このほど関係者による連携協定締結式を実施、路線バスの車内に荷台スペースを設置し、車体も客貨混載専用の路線バスと分かるように「ヒト・ものハコぶエコロジーバス」と書かれたラッピングをおこなった。
車内の様子は以下のとおり。
集荷や配達の流れは以下のとおり。