観光庁は今後、さらなる増加が見込まれるイスラム圏からのムスリム旅行者の増加に向けて、受入環境を向上する取り組みを支援する。観光庁ではムスリム旅行者が宗教や文化的な習慣によって不便を感じることがなく、安心して旅行ができる環境向上を図る目的で、2015年8月には受入実践例や情報をまとめた「ムスリムおもてなしガイドブック」を発行したところ。今回は選定した3地域程度に対し、具体的な支援を実施する。
国が直接負担する事業としては、セミナー開催時の会場使用料や講師謝礼・旅費、ピクトグラムシール等の事業者取り組みを支援するツールの提供、地域のムスリム対応店舗などを紹介するパンフレットの作成など。
また、公募の対象地域は、推進体制や受入環境向上に向けた取り組みなど6つの観点での条件が設けており、複数の自治体にまたがる場合は自治体連携による実施でも可能とする。支援対象事業は年度内に終了するものであることも条件だ。
公募期間は2015年11月4日~11月25日まで。12月中旬には選定し、2016年1月~3月に事業実施となる。詳細は観光庁のホームページへ。
観光庁「ムスリム旅行者の受入環境の向上に積極的に取り組む地域を公募します!」http://www.mlit.go.jp/kankocho/news03_000140.html