航空券予約サイトなどを運営するアドベンチャーが、ふるさと納税をおこなった土地から納税者への返礼品を"旅行"というかたちで提供する「ふるさとツアー」サービス事業に参入する。
ふるさと納税制度では、納税(寄付)を行った自治体から寄付者にお礼の品が提供されることが多く、その土地の特産物や製品が提供されるのが一般的だ。ただし同社では、寄付者がその地域のことを理解せずに「返戻品」目的で納税を行う傾向があり、特産品を受け取った後はその土地との関係が途絶えてしまうことを課題として指摘。今回開始する「ふるさとツアー」は、寄付者がその地域を実際に訪れ、食事や宿泊といった体験を通じてつながることを促す。
「ふるさとツアー」では、同社のOTA(オンライン・トラベル・エージェント)としてのノウハウを生かして自治体と寄付者のつながりを強めるツアーを企画するほか、航空券予約サイト「skyticket」からの導線として、旅行者に各自治体についての関心や理解を与える仕組みづくりをおこなう。
利用者は、寄付額に応じてツアーパッケージを選択することができ、サイト内で寄付の申し込みも行えるようにする。また、指定口座への振り込みや現金書留、クレジットカードなど複数の決済手段に対応。その土地に関心を持つ人が気軽にふるさと納税の仕組みを利用できるようにしていく考え。