日本旅行業協会(JATA)は、パリ同時テロ後のヨーロッパ方面の需要回復に向けた取り組みを強化する。
2015年1月15日には、パリをはじめフランスの「美しい村」の視察を目的に、JATA副会長の菊間潤吾氏を筆頭にJATA役員などを派遣。パリで現在の治安状況を直接、確認するほか、テロに関する治安責任者やツーリズムの行政責任者、エールフランス(AF)経営陣などを訪問する。
さらに共同で、日本とフランスのメディアに記者会見を開催。パリやフランスが行なう観光客保護の具体例を説明するとともに、日本人旅行者の早期訪問を呼びかけ、フランスの旅行産業の早期回復を目指す。
視察後の2月上旬には、「パリの現状」(仮称)をテーマに、BtoB向けの最新情報セミナーを開催。消費者向けにはTeam EUROPEに参加する16社合同での旅行説明会を開催し、ヨーロッパツアーの魅力を業界一丸でピーアールする予定だ。
このほか、パリやフランス、周辺国などヨーロッパ各国政府観光局からのメッセージも配信する。各国の現状や治安対策、旅行者保護の取り組み状況とともに、在日または現地観光局の協調のメッセージと顔写真をウェブ上に公開し、一般消費者への情報発信に繋げていく。