ITサービス開発を手掛けるビッグローブ(Biglobe)とフォルシアは、両社が提供する自治体・観光協会向けの宿泊予約サービス「旅くら」の導入が44都道府県に至ったことを発表した。同サービスが提供開始されたは2010年10月。パソコン版の導入数は、2016年1月時点で約230サイトに成長したという。
「旅くら」は、大手旅行会社が運営する20の国内主要予約サイトを横断検索できるクラウド型システム。このシステムを導入した自治体のサイトでは、宿泊施設約2万7000軒、宿泊プラン約400万件を比較・検索できるようになる。
初期コストやメンテナンス費用なしで導入できるほか、運営者側には「旅くら」経由の予約成約手数料も還元。政府による地方創成事業強化の効果も背景に、実際に同システムを導入した自治体・観光協会のサイトでは、2015年に宿泊予約流通総額は前年比4倍、予約数が1000件増に成長した事例もあるという。
両社は今後、地域の「稼ぐ力」を強化したい日本版DMOサイトでの活用も積極的に推進。引き続きITの面で地方創生を積極的にサポートしていきたいとしている。