ソフトバンク、配車アプリなどグループ会社が急成長、中国で乗車回数がUber超に -2015年度第3四半期

ソフトバンクグループの2016年3月期第3四半期(2015年4~12月期)決算で、アジアで進めているEコマースや配車アプリなどの投資資産が、好調に推移していることが発表された。

決算説明会で、代表取締役社長の孫正義氏はこれらの投資について「ほとんどが30%前後の株を持つ筆頭株主であり、経営陣と深く関わって経営計画を実行している」と述べ、「グループ会社を構築しているイメージ」とその位置づけを示した。

なかでも配車アプリに関しては、インドで8割のシェアを持つ「OLA」の予約数は前期比10倍、タイやインドネシアなどにおける「Grab」は6倍に拡大(第3四半期)。中国で9割のシェアを誇る「KuaiDi Taxi」と「Didi Taxi」は2015年の乗車回数が14億回となり、「世界最大の未上場会社であるUberの全世界の乗車回数を抜き、Uber以上に伸びている」とアピールした。

Eコマースでは、アリババグループも売上高が32%増の6682億と大幅に成長。このうちモバイル収入が前期比で約3倍の3626億円と大きく増加した。モバイルのMAU(月間稼働ユーザー)は48%増の3.9億人、1人当たりの売上げも伸びており、孫氏は「PCからモバイルに移行すると減少するといわれていたが逆だった。さらに利益伸びる見込み」という。

このほか、インドの低価格ホテル予約サイト「OYO」も宿泊数が前期比34倍の90万泊に急成長しており、モバイルが後押ししたとしている。

なお、ソフトバンクグループの2015年第3四半期の連結業績は、売上高が前年比8%増の6兆8102億円、EBITDAが24%増の1兆9105億円、営業利益が18%増の8753億円で、当期純利益は26%減の4290億円だった。ただし、前年はアリババの上場に伴う一時利益があったため、その影響を除くと純利益の増減率は38%増となり、孫氏は「想定のペースで推移しており、順調」と強調した。

参考>>

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