ヨーロッパのLCC大手ライアンエアーが2016年10月より、格安で宿泊施設を提供する「ライアンエアー・ルーム」サービスを開始する。1億1600万人におよぶ同社の顧客に向け、ホテルやホステル、B&B、ホームステイ、休暇用の別荘など複数の宿泊メニューを用意し、低価格で提供するもの。同時に、この取り組みに関心を持つ宿泊施設からの提案を広く募集し、今後のパートナーシップ拡大も狙う。
今回の新サービスは、昨年8月に運営を開始した配車サービス「ライアンエアー・カー」に続くもの。「ライアンエアー・ルーム」は、同社のウェブサイト「Ryanair.com」上で航空チケット同時に最低価格保証で予約可能となる予定だ。
同社ではこれらのサービス拡大により、「旅行者に対してこれまでよりも幅広い選択肢を提供できるようになる」とコメント。今後もデジタル技術を活用して顧客に最適なプログラムを開発し、「旅行業界のAmazon」となるべく既存の仕組みを変えていく考えだ。