公益財団法人日本生産性本部は2016年8月初旬、「レジャー白書2016」を発行する。これによると、2015年の余暇活動の参加人口では、「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」(5500万人)が5年連続で1位に。2015年は参加人口が減少する種目が多かったが、「国内観光」は前年よりも100万人増加。2015年では唯一、5000万人を超えた種目となった。3月の北陸新幹線の開業や、6年ぶりの5連休のシルバーウィークなどが追い風になったとする。
このほか順位を上げたのは、3位「ドライブ」、5位「映画(テレビは除く)」、7位「動物園、植物園、水族館、博物館」など。また、19位の「ジョギング、マラソン」は前年の28位から大きく順位を上げ、参加人口も2190万人となり50万人増加した。
一方、余暇市場の規模は1.0%減の72兆2990億円。ただし、市場規模が突出しているパチンコ・パチスロを除けば前年比1.2%増で3年連続のプラスとなった。このうち、「観光・行楽部門」は0.6%増で、わずかだが4年連続で増加。旅行業は国内旅行が大幅増で、鉄道や航空も堅調だったほか、ホテルは3年連続の増加で過去最高の業績を達成した。遊園地・テーマパークも2年連続で過去最高を更新した。