リクルートライフスタイルの「じゃらん宿泊旅行調査2016」によると、2015年度(2015年4月~2016年3月)の国内宿泊旅行(観光のみ)実施率は56.4%で、前年度を0.5ポイント下回り、2年連続で減少となった。ただし、平均旅行回数は2.86回で0.07回増加。延べ宿泊旅行者数は1.3%増の1億5313万人回、延べ宿泊数は5.9%増の1506万人泊と増加した。
この調査は全国1万5584人の宿泊旅行者を対象に行われたもの。1次調査で「昨年度1年間に国内宿泊旅行をした」という対象から回答を得ている。結果によると、旅行費用総額の推計額も4.4%増の7兆7891億円で4年連続の上昇。最高額を更新した。1回の宿泊旅行の費用は前年より1600円多い5万8000円に増加。内訳をみると、宿泊・交通費が1000円増の3万3800円、現地小遣いが600円増の1万7000円で、全体的にコストが上がっている。また、旅行手配は個人旅行比率が89.5%と拡大し、11年度以降最高値となった。
宿泊旅行の同行者を見ると、最も多いのは「夫婦2人」で25.3%。次いで「一人旅」が17.5%と続いた。特に「一人旅」は前年よりも1.6ポイント増加しており、調査開始以来11年連続で増加している。特に「男性20~34歳」では28.8%、「男性35~49歳」では24.8%、「男性50~79歳」も19.2%と、どの年代でも男性が女性を大きく上回った。「男性20~34歳」ではこの1年の旅行が「全て一人旅」という人が16.3%で、特に独身者は19.1%と比率が高い。
「一人旅」の理由は、「ひとりの方が自由で気楽に旅ができるから」が67.0%で、他の回答よりも圧倒的に多かった。その他「自分の興味を深めるには一人の方が適しているから」(34.3%)、「一緒に行く人がいなかったから」(20.1%)と続いた。