東京商工リサーチが発表した2016年7月度の旅行業・宿泊業の倒産状況によると、旅行業の倒産件数は1件(前年同月は2件)で、負債総額は1000万円だった。旅行業の倒産件数は4月以降低水準で継続。7月の1件は大阪の個人企業による旅行代理店だった。
宿泊業の倒産件数は4件(前年同月は11件)で負債総額は8億400万円。民事再生法の手続きを開始した横手セントラルホテルの負債総額5億4000万円が負債総額の大半を占めた。
宿泊業の倒産件数も今年度は低水準で継続。同社ではこの状況について、国内旅行市場の回復による宿泊需要増に加え、金融機関が中小企業に対して柔軟な対応をしていることなどが理由だと分析している。