日本政府観光局(JNTO)発表による訪日外国人数の推計値を東アジア主要4か国/地域(韓国・中国・台湾・香港)でみると、2016年7月は中国が前年比26.8%増の73万1400人、香港は同16.3%増の18万4900人となりいずれも単月で過去最高を記録。中国は全市場を通じてはじめて70万人超を記録する好調が継続した。韓国は同30.0%増の44万7000人、台湾は同9.8%増の39万7000人で、いずれも7月の最高記録となっている。
韓国・中国・台湾・香港の直近12カ月の推移は以下のとおり。
JNTOによれば、中国の7月はクルーズ船の大幅増効果により4月から継続していた50万人超えをさらに20万人以上拡大。70万人の大台を達成したとしている。香港では、夏休み時期の開始に加え、成田・関西・高松・鹿児島への新規就航、石垣線や新千歳線の増便が旅行者増につながった。
韓国は熊本地震の影響が懸念されていたが、運休していた仁川/福岡線の再開や新規路線就航に伴い3割増に回復。海外旅行需要全般の好調や旅行会社によるプロモーションなども功を奏した。台湾では学校休暇に伴う家族旅行の増加や沖縄方面へのクルーズ催行が寄与したものの、円高を受けた旅行料金の相対的な値上がり、航空会社のストライキの影響といった要因により、伸び率が1割弱にとどまった。
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