国内の旅行予約でネット比率が約4割に、オンライン販売額は旅行市場規模は3.8兆円 ―フォーカスライト調査

フォーカスライト Japan社はこのほど、国内のオンライン旅行市場を対象とした最新調査レポート「日本のオンライン旅行市場調査 第3版」を出版した。それによると、2015年度の国内旅行市場規模は、宿泊や航空など6分野の日本法人サプライヤーの総販売額の合計で9兆7033億円、2013年度比15.6%増(年平均増率7.5%)。そのうちオンライン販売額は3兆8278億円となり、オンライン販売比率は39.4%で過去2年間で約6ポイント上昇。また、OTAなど仲介業者のオンライン販売額は2013年度と比較して約5割増(年平均増率22.6%)の2兆3611億円に拡大した。

同社ではオンライン旅行市場の状況について、モバイルデバイスを介した旅行情報提供や商品販売が急速に進んでいること、「モバイル・トラベル・チャット」など新しい技術を採用した事業強化がタビナカ・タビアト分野(旅行中・旅行後)にわたっておこなわれていることを指摘している。

同レポートは、政府各省庁や観光・旅行関連各種団体・主要企業各社などが公表する統計データや財務諸表に加え、フォーカスライトJapanが過去5年間にわたって延べ200社以上の業界幹部に対しておこなった聞き取り調査の結果によるもの。調査対象は、航空、宿泊施設、鉄道、レンタカー、バス、クルーズの6分野の旅行サプライヤー(日本法人)と、彼らが市場に提供する旅行サービスを仲介販売する旅行会社(オンライン旅行会社を含む)。調査期間は2015年4月から2016年9月まで。

なお、前回2015年4月に発表された「日本のオンライン旅行市場調査 第2版」では、日本のオンライン旅行市場規模は2兆9千億円、オンライン販売比率は33%だった。

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