青森県の南部バスが民事再生を申請、負債総額は約26億円 ―東京商工リサーチ

東京商工リサーチによると、2016年11月28日、青森県八戸市の南部バスが東京地裁に民事再生法適用を申請した。負債総額は約26億円。

同社は五戸電気鉄道として創設、1931年(昭和6年)にバス事業を開始した。1969年に鉄道事業を廃止したのち、路線バスやコミュニティバス、高速バス、貸切バス事業に加え、関連会社では観光ツアーなども手掛けていた。

ピーク時の1983年には年間売上高約23億円を計上。2000年頃までは20億円を超える売り上げを維持していたが、乗合バスの採算割れや設備投資の負担などで赤字経営が慢性化。2015年には売上高が13.8億円に落ち込み、債務超過額が約22億円に至った。その後も自力での回復が困難で今回の措置となった。現在は、岩手県内の大手バス事業者への事業譲渡を協議している。

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