HIS、労働基準法違反の報道で正式コメントを発表、労働環境の改善へ

エイチ・アイ・エス(H.I.S.)は2017年1月31日、労働基準法違反の容疑で東京労働局が同社に対する書類送検の方針を固めたとの報道に対し、「本日の報道について」とする正式コメントを発表した。

顧客や株主、関係者に対して心配をかけたことに関する謝罪の言葉とともに、これまでの経緯を説明。「東京労働局によるご指摘等を厳粛に受け止めており、労働環境の改善に向けて、引き続き全力で取り組んでまいります」とするもの。

発表によれば、同社は2016年3月、2015年度に労働基準法に定める上限を超えた労働時間があったとして東京労働局による調査を受けた。その後、社長をプロジェクトリーダーするプロジェクトを発足し、長時間労働削減に向けた取り組みを実施。東京労働局の調査にも全面的に協力をおこなっていた。

同社内プロジェクトは、労働時間管理の徹底や営業時間の短縮、人員体制整備、システム化による業務効率化などを目的としたもの。業務内容の見直しや労使協定の上限を超える労働の解消に取り組んだほか、従業員の協力も得たことで、「相当な成果を認識している」と説明している。

文書は代表取締役会長兼社長 最高経営責任者である澤田秀雄氏名義として発表された。問い合わせ先は取締役最高人事責任者の坂口克彦氏。

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