東京商工リサーチがこのほど発表した2017年2月度の旅行業・宿泊業の倒産状況によると、旅行業の倒産件数は1件で、前年同期から1件減少。負債総額は9900万円だった。
旅行業で倒産したのは、大阪市の旅行代理店業ベストトラベル。国内旅行を中心に営業していたが業績が低迷して2007年頃から実質営業を停止。債務整理のために破産開始手続きとなった。
一方、宿泊業の倒産件数は8件で、前月から3件増加、前年同月から1件増加。負債総額は36億6900万円だった。
負債額が最も大きかったのは熊本県の「杖立観光ホテルびぜんや」旧運営会社のAK社。創業300年を誇る大型観光ホテルを運営していたが、団体客の減少や他社との競合により売上が低下。事業再生支援スキームを活用してホテル事業は新設会社に譲渡することとなった。そのほか、 負債総額の上位2件は事業再編に関連するものだった。