エクスペディアは、グループが展開する「Expedia.com」や「Hotels.com」など、75か国以上・35言語による200以上のオンラインサービスの2016年通期実績をもとに、国内インバウンド需要の傾向をとりまとめた。2016年1月~12月までの国内宿泊施設宿泊数売上を対象に分析したもの。
それによると、訪日外国人の国別宿泊予約増加率最多は、ブラジル。モバイル端末による予約増加率は前年比約95%増、全デバイスで60%以上増。2位は韓国で、モバイル経由の予約は105%以上増、全デバイスで約6割増。3位はインドネシア、4位は台湾、5位は米国。モバイル経由の需要の伸びは、韓国に続き、ブラジル、台湾が顕著だった。
訪日外国人に人気だった旅行先の予約増加率は、1位が鹿児島で約200%増。続いて岡山(150%以上増)、大分(約140%増)、北海道(約110%増)、石川(約95%増)。同社では、いわゆるゴールデンルート(東京、箱根・富士山、京都、大阪をめぐるルート)以外の地域への分散がみられたとしている。
なお、訪日外国人が宿泊した施設のグレードを見ると、「5および4つ星施設」は米国、中国、英国、シンガポール、オーストラリアからが多く、東南アジアやヨーロッパでは格安(2~3つ星)施設の需要が多かったという。