国交省、インバウンド向け「高速道路の乗り放題」パス発行へ、全国7日間2万円

国土交通省は2017年9月26日、訪日外国人旅行者向けサービスとして、全国を対象とする高速道路の乗り放題パス「Japan Expressway Pass」の販売と、地域限定の定額乗り放題パスの継続販売を決めた。

全国の高速道路乗り放題パスの販売は、2017年10月13日から。国内275店舗のレンタカー会社で申し込みができる。料金は連続する7日利用で2万円、14日利用で3万4000円。海外パスポートを所有する旅行者、または外国に永住権を持つ日本人が対象。いずれも日本で利用可能な運転免許証所持者に限る。

また、地域限定の定額乗り放題パスとしては、北海道、東北、中部、中四国、九州地域を対象とした7商品を発売する。

ナンバリングの例:国土交通省 報道資料より

さらに、NEXCO東日本/中日本/西日本共同の取り組みとして、2020年までにほぼ完成することを目指し、高速道路の各路線名に合わせたナンバリング制度を導入。「E1」「E56」といった表記を用いて、外国人をはじめ国内ドライバーにも分かりやすいようにする。サービスエリアやパーキングエリアでは、外国人対応が可能なコンシェルジェ機能の充実、無線Wi-Fiサービスの提供、外国語版の高速道路地図の配布もおこなう予定だ。

なお、国土交通省ではETC2.0搭載車を対象に適用中の「賢い料金」の範囲を拡大することも決定。これは、高速道路を降りて一般道にある特定の「道の駅」に立ち寄り、一定時間内に高速道路に再進入した場合に高速を降りずに利用した料金のままとする試み。

前後の休憩施設間がおおむね25キロ以上あり、なおかつICからの距離がおおむね1キロ以内の道の駅が対象で、これまで適用していた3か所に加え、新たに17か所の道の駅を対象とする実証実験をおこなうこととなった。対象一覧は以下のとおり。

国土交通省:報道資料よりJapan Expressway Pass

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