世界2大オンライン旅行会社プライスライン・グループのブッキング・ドットコム(Booking.com)が、日本市場で民泊事業に参入する。2017年12月11日、楽天グループの民泊事業会社「楽天LIFULL STAY」社と民泊事業で業務提携に合意した。
具体的には、来年、楽天LIFULL STAYがスタートする民泊サイト「Vacation STAY」(仮称)に掲載される日本国内の民泊施設が、宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム」にも提供・掲載されるようになるもの。すでにブッキング・ドットコムに掲載されている日本のホテル・旅館・ビジネスホテル・ホステルとともに、民泊施設が選択肢の一つとして比較検討できるようになる。
ブッキング・ドットコムは、 1996年にオランダ・アムステルダムで立ち上がった世界大手のオンライン宿泊サイト。 現在、世界70カ国でサービスを展開、 229の国・地域、 12万以上の目的地にある 150万軒以上の宿泊施設の予約を43カ国語で行うことができる。世界で大きな集客力をもつブッキング・ドットコムに日本の民泊物件が掲載されることで、外国人の民泊利用に弾みがかかりそうだ。
一方で、楽天LIFULL STAY側では、同社は今年7月にエクスペディア・グループのバケーションレンタル予約「HomeAway」、8月に中国の民泊大手「途家」とも提携。今回のブッキング・ドットコムとの提携で、契約する民泊施設側に対して海外に向けた大きな販路を拡大することになる。
Booking.comのギリアン・タンズCEOは、日本を戦略的に非常に重要な市場として位置付けを表明。近年、 世界の人気渡航先として著しく成長する日本において、今回の提携で「より多くのバケーションレンタルタイプの宿泊施設が選択可能になることは、 世界中のブッキング・ドットコムユーザーに日本をより深く体験していただくための素晴らしい機会に繋がると思います」とコメントしている。