エクスペディアはこのほど、世界30か国の有給休暇比較調査をおこなった。それによると、日本の有休消化率は昨年と同じで30か国のうち最下位。有休支給日数は平均20日で消化日数は10日。消化率は昨年と同じで5割だった。
日本に次いで消化率が低い国は、韓国(67%)、インド(75%)、イタリア(75%)の順。韓国は昨年の53%から67%に大幅回復し、昨年よりも差が開く結果となっている。
一方で、有休消化率の高い国は、ブラジル、フランス、スペインで支給日数30日に対して消化率は100%だった。
日本人の特徴は、有給休暇を取得することに「罪悪感がある」割合が多い点。日本人では63%が罪悪感を持つ一方、米国では31%、フランス、ブラジル、オーストリア、イタリア、メキシコ、スペインなどは約2割にとどまる結果が出た。
有給休暇に罪悪感を持つ人の割合は以下のとおり。
また、日本人では長い休暇ではなく短い休暇を「複数回とる」人が約5割(49%)を占め、これも30か国でトップ。有休取得に罪悪感をもつ日本人には、長期休暇をとること自体がハードルが高い様子が見受けられる結果となった。
ただし、「転職活動で重要視すること」のトップが「より多くの有休が取得可能なこと」という結果も。2位は「フレックスタイムでの勤務が可能」、3位は「通勤交通費支給の規定」だったという。
この調査は、日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、オーストリア、デンマーク、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、イギリス、ブラジル、アルゼンチン、オーストラリア、香港、台湾、インド、マレーシア、シンガポール、韓国、タイ、アラブ首長国連邦、ニュージーランド、フィンランド、ベルギー、スイスで実施したもの。調査期間は2017年9月4日から15日まで。サンプル数は合計1万5081名。