Airbnb Japan 代表の田邉泰之氏が、2018年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。(写真:トラベルボイス編集部/2016年4月撮影)
田邊氏は、住宅宿泊事業法(民泊新法)の施行予定されている2018年を「日本国内におけるAirbnbのビジネスが大きな節目を迎える年」と表現。今後も感動を生む新しい旅行スタイルを創出すると同時に、周辺サービスにも積極的に注力。自治体や企業とのパートナーシップも強化し、地域活性化にも寄与できる「旅のワンストップサービス」としての進化を目指すとしている。
発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。
2018年 年頭所感
―人やコミュニティを中心とした旅のワンストップサービスを目指す―
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
Airbnbは2016年11月に、宿泊のみならず旅行全体に事業拡大を図る「Trips(トリップ)」のプラットフォーム構想を発表し、2017年は日本でも現地の人が企画する「体験」を中心に本格展開を開始いたしました。これまで「体験」は、東京、大阪を含む26カ国40以上の都市で展開し、お蔭様で東京は世界有数の体験予約の人気都市に成長しました。
また、2017年は様々な日本を代表する企業や自治体とのパートナーシップの締結により、各企業や自治体の強みとグローバルに展開するAirbnbの強みを相互連携した取り組みを始動させ、安心・安全なホームシェアリングサービスやAirbnbコミュニティの普及・発展に資するサービスの開発等に共同して取り組み、その連携は2018年には更なる拡大を目指しています。
2018年は住宅宿泊事業法の施行が6月に予定されており、日本国内におけるAirbnbのビジネスは大きな節目を迎える年になります。人やコミュニティを中心とした信頼のあるプラットフォームを軸に、感動を生む新しい旅のスタイルを日本全国で生み出していきたいと考えております。また、長寿社会を迎える日本において、ホスピタリティ分野での起業や副業を含め、理想の人生設計やライフスタイルを実現する「新しい働き方」のひとつとしてもAirbnbを活用いただけるよう、周辺サービスの開拓も含めサポートに努める所存です。
Airbnbの実施した2018年上半期の予約データに基づいたトレンド予測調査では、人気の都市ランキングの1位に東京、3位には大阪がランクインし、世界の旅行客からの日本に対する注目度の高さがうかがえます。来たる2020年に向けたインバウンド需要がさらに高まる2018年は、旅のワンストップサービスを目指し、海外のみならず日本の皆様に愛されるブランド、さらなる地域活性化にも寄与できるプラットフォームとして進化を遂げるよう、努めて参ります。
今年も引き続きなお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
Airbnb Japan株式会社
代表取締役 田邉泰之