GDSアマデウスは日本人旅行者についての研究調査報告書「Journey of Me Insights:日本人旅行者が求めるものとは(Journey of Me Insights: What Japanese Travellers want)」を発表した。
日本人の旅行計画や予約傾向のほか、旅行中の相互コミュニケーションの方法、シェアリングエコノミーの利用頻度、最も関心の高い新テクノロジーについて、調査したもの。これを踏まえ、アマデウスでは旅行サービスの提供者に対し、注力すべきテーマを提案した。
その1つが、「パーソナライゼーションと個人情報保護の課題」。オンラインでの販売やマーケティングではユーザーの特性や嗜好にあわせてアプローチする「パーソナライズ」が重視されている。ユーザーの登録情報や購買/閲覧などの過去のデータをもとに行なわれるが、調査では対象となった日本人旅行者の3分の2以上(69%)が、旅行プロバイダーと自分の個人情報をシェアすることに慎重な姿勢を見せたという。
これを踏まえアマデウスでは旅行プロバイダーに対し、個人情報の必要性を尊重し、保護すること、法令遵守とともに旅行者に対して、データを共有する価値を明確に示す能力が必要だとしている。
また、タイムリーかつ直感的に旅行者と繋がり合うことがパーソナライズと同様に重要とし、「適切なコンテンツを適切なチャネルかつ適切なタイミングで提供」のテーマも提示。その方法とコンテンツの内容を吟味するように呼びかけた。日本人は旅行体験を何よりも重視しており、「旅行をさらに快適なものにするためのアドバイス」を43%の人が要望。そのチャネルとして51%が「Eメール」を希望した。
なお、同調査は14の市場で実施された研究調査の一部。直近12カ月以内に海外旅行をした、アジア太平洋全域の成人6870名を対象に2017年5月8日~5月17日に実施した。