アプリ市場データを提供するアップアニーは、直近3年間の「旅行&ナビ」カテゴリや、旅行にかかわるアプリの調査結果から、ゴールデンウィークに関係するデータを発表した。これによると、「旅行&ナビ」のアプリのダウンロードは、ゴールデンウィーク前から伸び始め、開始(4月29日)後にピークを迎えるという
2017年にダウンロード数が多かったのは、旅行ガイドブック「まっぷる」と連動し、地図のダウンロード機能やクーポン機能が付いた「まっぷるリンク」と、ディズニーランドの待ち時間を知らせる「待ち時間forTDL&TDS」、翻訳アプリ「VoiceTra」など。また、「Google Map」、「Yahoo地図」などの地図アプリやナビゲーションアプリ、乗換案内のアプリもダウンロード数を伸ばした。
さらに、アップアニーでは、旅行に関連するアプリは「旅行&ナビ」のカテゴリだけではないと指摘。旅行計画時のタビマエ、旅行中のタビナカ、旅行後のタビアトで、利用が増えるアプリに傾向がみられるようだ。
例えば、タビマエでは、「インスタグラム」や「フェイスブック」などのSNSが旅行を考えるきっかけととなる場合も。その上で、予約アプリで旅行のスケジュールを確定。タビナカでは、旅先の人気グルメを探す目的で、ローカルビジネスのレビューサイト「Yelp」を利用したり、旅先に出現するレアポケモンをゲットするため「ポケモンGO」で遊ぶ人もいる。旅行後には「LINE」やSNSに思い出を投稿する。
これを踏まえアップアニーは今や、アプリが旅行体験を支え、旅行を魅力的なものにしていると指摘。ゴールデンウィークのような季節のトレンドでは、旅行者のデジタル上の行動や異業種間の親和性の高いサービスなどについて、根拠を持って戦略に落とし込むことで、ダウンロードや利用を効率よく伸ばす機会になるとしている。
なお、2018年第1四半期のホテル予約アプリの月間アクティブユーザー数(MAU)では、上位2位は、「じゃらん」、「楽天トラベル」と日本企業のサービスに。ただし、3位以下は「トリップアドバイザー」、「ブッキング・ドットコム」「エアビー(Airbnb)」と続き、海外企業のサービスや、民泊利用の広がりが見て取れるという。