米エクスペディア、AAEを完全子会社化、エアアジアが全株式を売却へ

米エクスペディア・グループとのエアアジアがこのほど、エアアジアが所有するAAE Travel(エアアジア エクスペディア)の全株式(25%)をエクスペディアグループに売却することで合意した。

AAEは、2011年3月に両社が合弁で設立した企業。シンガポールを拠点に、日本を含むアジア太平洋地域のエクスペディアの事業と、エアアジア利用の旅行を販売するOTAのエアアジア・ゴーの事業を統括している。2011年設立当初の株式比率は5割ずつの比率だったが、2015年に出資比率を変更してエクスペディアグループが75%、エアアジアが25%となっていた。

売却時の現金対価は、「AirAsiaGo.com」ドメイン名など一部資産を除き、6000万米ドル(約66億円)となる見通し。エアアジアのフライトとエクスペディアの宿泊のパッケージ商品を扱う「AirAsiaGo.com」は、引き続きエクスペディアグループが運営することになる。

エクスペディアグループの社長兼CEOのマーク・オカストローム氏はこれまでのエアアジアとのパートナーシップに感謝の意を表するとともに、「AAEの全株式を所有することで、アジアの旅行市場における当社の成長可能性が拡大する」との期待を表明している。

なお、日本でExpedia.co.jpを運営する「エアアジア・エクスペディアジャパン(AAE Japan)」は、AAE Travel子会社として2012年に設立された日本法人。

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