世界2大オンライン旅行会社(OTA)のひとつ、ブッキング・ホールディングスが発表した2018年第2四半期決算によると、グループ全体での取扱総額は前年同期比15%増の239億ドル(約2兆6290億円)、売上高は同20%増の35億3700万ドル(約3890億円)。純利益は同36%増の9億7740万ドル(約1075億円)だった。
グレン・フォーゲル最高経営責任者(CEO)は「(事業オペレーション以外の要素を取り除いた非GAAPの)減価償却前利益(EBITDA)と一株当たり利益もそれぞれ35%増と36%増。今後も利益の拡大と、顧客ロイヤルティ向上やダイレクト・ビジネス拡大に向けた投資を進めていく」とコメントしている。
主力商品のホテル取扱いは、同12%増の1億9050万泊と伸び率は引き続き鈍化。レンタカーは同1%増の2090万日、航空券は同5.3%増の190万件。
また、今年第1四半期に続き、マーチャント(買取方式)ビジネスが急拡大した。取扱総額に占める比率は小さいが、マーチャントは同68%増の48億ドル(約5280億ドル)。これに対し、エージェンシー(代理店方式)ビジネスは同6%増の191億ドル(約2兆1010億円)だった。
一方、経費合計は12%増の23億1600万ドル(約2547億円)。このうち半分を占めるパフォーマンス広告費は、第1四半期までの増加傾向から一転、今期はわずかながら縮小し、同1%減の11億4200万ドル(約1256億円)。同じくブランドマーケティング費も同5%減の1億2400万ドル(約136億円)と縮小した。
なお同社では、今年第3四半期の業績について、総予約取扱い規模では同3~6%増、売上は同6~9%増といずれも1ケタ台の伸び率を予測している。
※円換算値は1米ドル110円としてトラベルボイス編集部が算出した。