星野リゾートは2019年、台湾・台中市郊外の谷關(グーグァン)温泉に「星のやグーグァン」を開業する。海外での星のやブランドでの展開は、バリ島の「星のやバリ」に続くもの。このほど開催されたプレス発表会で、同社代表の星野佳路氏が今回の新施設の最大の特徴を「湯量だ」と話し、大部分の客室に源泉かけ流しの半露天風呂を設置できる温泉リゾートが完成できると自信をみせた。同社が温泉にこだわる点は、「温泉旅館」が世界のホテルチェーンと差別化することができるカテゴリであるという考え。
現地は、多様な文化を取り入れて発展した台中郊外。台中駅から車で1時間30分ほど山を登った、静かな森林に囲まれた土地。谷關(グーグァン)温泉に融和しながら共鳴するような施設をデザイン・建築する。客室は、メゾネットタイプを基本とし、各部屋の階段でプライベートの温泉空間に繋がるという趣向だ。
施設内には、ウォーターガーデンや花で飾られた水路、大浴場、プール、スパ、ダイニング、ライブラリーを設置。敷地内のどこにいても「水」を感じることができる設計とする。
客室は全50室、客室料金は5万円から8万円。予約開始は2019年1月頃、開業は2019年初夏となる予定だ。