【図解】旅行会社トップ5社の10月実績、国内は阪急交通社が4位に浮上、海外旅行はHIS・阪急が前年比2割増 ―観光庁(速報)

観光庁が発表した主要旅行業者49社の旅行取扱状況速報によると、2018年10月の総取扱額は前年比3.3%増の4885億4429万円。そのうち、海外旅行は10.2%増の1943億1824万円、外国人旅行は10.4%増の238億8307万円、国内旅行は1.6%減の2703億4298万円だった。

分野別・上位5社の推移は以下のとおり。

分野別・上位5社の直近12ヶ月の推移

海外旅行の取扱額上位5社・直近12ヵ月推移比較グラフは以下のとおり。2018年10月は上位5社(JTBグループ12社、H.I.S.グループ6社、阪急交通社グループ3社、KNT-CTグループ13社、日本旅行)のうち、HISと阪急交通社、日本旅行は前年比2割増で好調。9月にマイナス推移を示したJTBは増加に転じた。

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外国人による訪日旅行の旅行会社別取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。10月は上位5社(JTBグループ12社、日本旅行、H.I.S.グループ6社、KNT-CTグループ13社、東武トップツアーズ)のうち、HISと日本旅行は3か月にわたり僅差で並行状態が続く。5位東武トップツアーズは3割増で引き続き堅調な伸びを見せた。

※編集部注:過去1年で5位圏内だった楽天は2018年6月以降の数値を公表していないため、グラフでは5月までの推移を示した。

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国内旅行の旅行会社別取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。10月は上位5社(JTBグループ12社、KNT-CTグループ13社、日本旅行、阪急交通社、ANAセールス)のうち、阪急交通社がANAセールスを抑えて4位に浮上。3位日本旅行はプラス推移で健闘した。

※編集部注:グラフには、過去1年に5位以内となった企業を含めている。楽天は2018年6月以降の数値を公表していないため、5月までの推移を示した。

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旅行商品ブランド全体の取り扱い状況

2018年10月の旅行商品ブランド(募集型企画旅行)は、総取扱額が前年比3.0%減の1212億3315万円、取扱人数合計は5.9%減の297万1871人。海外旅行は取扱額が1.0%減の373億2349万円、取扱人数が9.1%減の15万6737人。外国人旅行は取扱額が4.9%増の6億6247万円、取扱人数は4.3%減の4万2205人。国内旅行は取扱額が4.0%減の832億4719万円、取扱人数が5.7%減の277万2929人。9月はすべての分野で取扱額・人数ともに前年比減で推移したが、10月は外国人旅行の取扱額が増加で回復。ただし、人数は引き続きマイナス推移となっている。

方面別の全体傾向

旅行会社へのヒアリングによれば、海外旅行は前月同様に特に韓国の取り扱いが好調。外国人旅行の10月は、北海道胆振東部地震や関西空港閉鎖の影響が少なく、おもに豪州や中国を中心とする個人旅行が好調だった。国内旅行は団体旅行が好調だった一方で、北海道や西日本方面が低調となり、取扱額は前年より減少した。

※2018年4月より、同統計の対象となるJTBグループは集計値を25社合計から12社合計に変更。KNT-CTホールディングスは11社合計から13社計に変更。また、2018年6月から楽天の数値が非公表となり、5月までよりも1社少ない49社が調査対象となった。なお、「外国人旅行」は日本の旅行会社によるインバウンド旅行を指している。

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