エクスペディア・ジャパン代表取締役社長の石井恵三氏が2019年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。
石井社長は、2018年に立ち上げた同社独自の新サービス「Add-On(アドオン)」「LINEのカスタマーチャットサポート」が順調に稼働中であることを説明。2019年はこれらに加え、カスタマーサポートの充実、モバイルユーザーの利用増加、エクスペディア・ジャパンにおける国内旅行の拡大といった方針に合わせ、日本市場に合ったサービス提供を進めていきたいとしている。
発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。
2019年 年頭所感
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年、エクスペディア・グループでは「ローカルに合わせたグローバルサービスを提供する」ということを重要なコンセプトとして掲げてきました。そのコンセプトの通り、2018年はグローバル全体で新たなサービスを開始するとともに、日本ならではのサービスやキャンペーンをお届けできた1年になったのではないかと思っています。
グローバル全体では、「Add-On(アドオン)」という割引サービスを新たに開始しました。「Add-On(アドオン)」は、エクスペディアで航空券もしくは航空券+ホテルを予約すると、予約の完了直後から旅行の出発日までの間、お得な割引料金で対象ホテルを予約することができるサービスです。エクスペディアでは、割引率の高い航空券+ホテル予約を推進してきましたが、日本を含む世界各国で調査をしてみると、「航空券を先に予約して、その後にホテルを予約する」というお客様が非常に多いことがわかりました。そのお客様のご要望に応えられるよう、航空券を予約すれば、自分に合ったホテルを後からじっくりお得に選ぶことができる本サービスをご提供させて頂くことになりました。この新しい形の割引サービスは、世界中の航空券とホテルを自由に組み合わせることができる弊社ならではのもので、今後の大きな強みになっていくものと考えています。
日本ならではのサービスとしては、LINEのカスタマーチャットサポートをローンチさせて頂きました。日本のカスタマーサポートは世界と比較しても非常にレベルが高く、エクスペディアも日本のお客様に合わせたサポートを展開する必要があると考えております。「より手軽に問い合わせたい」「海外からでも連絡したい」という要望にも応えられるように開始したのが、LINEのカスタマーチャットサポートです。チャットという形で弊社のカスタマーセンターに問い合わせることができ、またWiFiを使えば世界中から手軽に連絡することが可能です。サービス開始以来、多くのお客様にご利用頂いております。またキャンペーンでは、毎年恒例の有給休暇・国際比較調査に合わせ、大幅な割引率である「90%OFFクーポン」をプレゼントさせて頂きました。世界で最も有給休暇取得の少ない日本人が、せめて年内分は取得できるようにという思いで実施させて頂き、多くのお客様から喜びの声が届きました。
グローバル企業であるエクスペディアにおいて、日本はアウトバンドとインバウンドの両方で、非常に注目されているマーケットです。2017年からエクスペディア・グループのCEOに就任したMark Okerstromも昨年の5月に来日し、エクスペディアにおける日本の重要性について話しています。日本の旅行業界の成長に繋げられるよう、2019年、エクスぺディア・グループでは更に日本マーケットの強化を進めていきたいと思っています。
私自身はエクスペディア・ジャパンの代表に就任して、間もなく3年になります。就任以来、カスタマーサポートの充実、モバイルユーザーの利用増加、エクスペディア・ジャパンにおける国内旅行の拡大、という3点を中心に力をいれてきました。昨年に入り、それが大きく形になってきたと思っています。今後も引き続き上記3点の強化を進めつつ、日本特有のニーズに目を向けて、より日本市場に合ったサイト作りを心がけていきたいと思います。
弊社を支えてくださった宿泊施設様、航空会社様、政府関係者様、取引企業様をはじめとした皆さまのおかげで、エクスペディア・ジャパンはここまで成長することができました。改めて感謝を申し上げると共に、より皆さまと旅行業界を盛り上げていけるよう、日々邁進していきたいと思います。
今年も弊社へご指導とご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
エクスぺディア・ジャパン
代表
石井恵三