GDSを提供するアマデウス・ジャパン代表取締役社長の竹村章美氏が2019年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。
竹村氏は、「テクノロジーの進化によって旅行者の行動が変化するとともに、旅行者となり得る世代も細分化されつつある」ことに言及。同社は各種ソリューションを通じて多様化する旅行者のニーズに応え、あらゆる旅行関連事業の成功を目指していきたいと述べている。
発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。
2019年 年頭所感
新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年、アマデウス・ジャパンは日本でビジネスを展開し20周年という節目を迎えることができました。11月には東京本社を日本橋に移し、心も新たに2019年をスタートすることができました。これもひとえに、皆様の長年にわたるパートナーシップの賜物と、社員一同心より感謝申し上げます。新しいオフィス環境のもと、お客様へのさらなるサービスの向上にまい進する所存でございます。
近年の旅行業界は、単一のプラットフォームでより多くのコンテンツにアクセスできる環境への進化が必要な時代に突入していると認識しております。我々アマデウスは、「ITプロバイダ」と「NDCアグリゲーター」の両方においてレベル3認定を受け、NDCの産業化を推進し成功へと導くプロジェクト「NDC-X Program」を昨年発表いたしました。多くの旅行会社、航空会社、プロバイダ様の参画を頂きながら、2020年にはすべてのコンテンツをアマデウスで提供できるよう完全統合を目指しております。
本年、日本は新元号への改元により新しい時代に突入します。ラグビーワールドカップをはじめ、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2025年の大阪万博など、訪日外国人がさらに増加し、トラベル業界にも大きな変化をもたらす時代が待ち受けております。
このような旅行需要の活性化に伴い、アマデウスは様々なソリューションを業界向けに展開しております。空港向けソリューション「Amadeus Passenger Processing Suite (PPS)」は、空港以外の場所でも簡易チェックインデスクの設置が可能となり、旅行者は空港に向かう前にフライトのチェックインや手荷物預け入れを済ませることで、空港への移動の利便性が高まります。同時に空港側にとっても、カウンターや入国審査での長い列を解消し、手続きの処理時間を短縮する等の利点があります。
テクノロジーの進化によって旅行者の行動が変化するとともに、旅行者となり得る世代も細分化され、それぞれのニーズに対応可能なテクノロジーと旅行コンテンツが必要となっています。我々アマデウスは、多様化する旅行者のニーズに応えるソリューションを提供し、すべての旅行関連事業の成功を目指すことが最大の使命であると考えています。
我々のミッションは「未来の旅行をかたちづくること」。アマデウス・ジャパンは常にお客様を第一に考え、みなさまと一緒に旅行業界全体の明るい未来を築いてまいる所存です。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社アマデウス・ジャパン
代表取締役社長 竹村章美