エクスペディアホールディングス代表取締役のマイケル・ダイクス氏が2019年を迎えるにあたり年頭所感を発表した。
ダイクス氏は2018年の結果について「大きなビジネスの成長をもたらすことのできた一年」と振り返る。そして今後は、「2021年までに提携宿泊施設数を倍増する」目標に向けて日本全国の提携宿泊施設ポートフォリオの拡大に尽力。テクノロジーとインテリジェンスの提供元としても、旅行業界を牽引する存在でありたいとの思いを綴っている。
発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。
年頭所感 2019年のビジネスにさらなる推進力を。
謹んで新春をお祝い申し上げます。
旧年中は格別なご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
世界75カ国以上で200を超えるウェブサイトを展開し、月間訪問者数6億7500万人超を誇るエクスペディア グループは、世界の旅行者に日本をデスティネーションとして選んでいただくこと、また、宿泊施設様にデータに基づくインサイトと、ビジネス目標達成のためのツールのご提供を通じて提携宿泊施設様の収入の最大化をサポートすることをその役割として日々努力を重ねております。
2018年は、わたくしたちにとって素晴らしい飛躍の年でした。
2018年の上半期、東京、京都、大阪などの人気都市へのインバウンド需要は、前年比45%増という好調な伸びを示しました。同時に日本の様々な地域が旅行先として国内外の注目を集めるようになり、地方人気の上昇トレンドは実に顕著でした。地方でもトップ5の地域に対する国内旅行の需要が、前年の同期間と比べ65%増と飛躍的に拡大しているだけでなく、青森、熊本、宮城のインバウンド需要は3桁の伸び率を示した好機において(※1)、エクスペディア グループ傘下の多彩なブランド・ポートフォリオから生み出されるインバウンド顧客の堅調な伸びが、ご契約いただいている全国の宿泊施設様それぞれに大きなビジネスの成長をもたらすことのできた一年であったことを振り返り、弊社一同大変悦ばしく思っております。
地方行政機関との戦略的協定により旅行業界をけん引するという弊社の努力もまた、着々と実を結びつつあります。2018年、弊社は過去最多の地方自治体と提供。旅行産業が拡大を続けるなか、大きな必須課題となる優れた人材の育成への貢献を目指し、弊社は昨年、日本各地で様々な教育セミナーやワークショップを開催し、宿泊施設様、地方の旅行関係者の皆様にオンライントラベルエージェンシーの重要性に対する認識の共有を行ってまいりました。
日本政府が掲げる、年間の訪日外国人旅行者数を2020年までに4000万人に、2030年までには6000万人に増やすという目標の達成に推進力を添え、貢献すべく、弊社は2021年までに提携宿泊施設数を2倍にするという目標を掲げて日本全国の提携宿泊施設ポートフォリオの拡大に尽力しております。この目標に向けて、弊社チームは提携宿泊施設様とのパートナーシップの強化とともに新規の宿泊施設様を開拓し、世界的オンライン旅行会社であるエクスペディア グループとの提携が世界の旅行者の予約を獲得するうえで不可欠ともいえる選択肢として如何に有益であるかをご理解いただけるよう、今後とも更なる努力を惜しまぬ所存です。
弊社はまた、旅行業界を牽引するテクノロジーとインテリジェンスの提供元になること、提携宿泊施設様と消費者の皆様を第一に考えたツールとプロダクトの開発を目指し、過去12カ月間、15億米ドル以上の資金をテクノロジーとコンテンツ(※2)にグローバル規模で投資しております。日々、提携宿泊施設様のニーズに耳を傾けることにより、弊社スタッフは自社のテクノロジーと知見を最大に活用したソリューションの提供を通じて提携宿泊施設様の日々の業務における問題解決をサポート、また、エクスペディア グループ パートナー セントラルの各種ツール機能の進化は、提携宿泊施設様の収益増の加速をお手伝いさせていただいております。
2017年に発表されたレベニューマネージメントツールであるRev+は、提携宿泊施設様の収益戦略における意思決定に助言し、データに基づくインサイトから収益増を助長する使い易く、分かり易いツールです。ローンチ後1年が経過し、Rev+を頻繁に利用された日本の提携宿泊施設様が、このツールを利用されていない宿泊施設様より21%高い収益増加率を達成されている成功事例を後押しとし、更に多くの提携宿泊施設様にこのツールをお役立ていただけることに期待しています。
エクスペディア グループを代表し、旧年中、弊社の業務にご協力くださいました全ての提携宿泊施設様、行政機関および業界関係者の皆様に改めてお礼を申し上げます。今後とも弊社は、より多くの宿泊施設様をオンラインで旅行者とつなぎ、観光大国としての日本の立場をより盤石なものとするためにお力添えをして参ります。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
エクスペディアホールディングス株式会社代表取締役
ロッジング パートナー サービス日本・ミクロネシア地区シニア ディレクター
マイケル ダイクス※1 2017年10月から2018年9月までの期間で、エクスペディア グループのプラットフォームに対する国内、海外からの需要を、前年同期と比較したデータより。※2 2018年9月30日までの12カ月間における エクスペディア グループの業績に基づきます。