フォーカスライトの調査によると、2018年の米国旅行市場は、前年比5%増のプラス成長となる見込みだ。順調な景気が旅行マーケットを支え、特に第1~第3四半期は絶好調だった。
航空業界では、2018年の上半期旅客数が前年同期比約5%増に拡大。ホテルも第1~2四半期には、過去最高を更新する実績を示した。これに対し、後半6か月は明暗が分かれるまだら模様となり、特に年末の不安定な株価や、米中貿易戦争、世界的な景気失速によるマイナス影響が懸念されたが、今のところ、米国市場における旅行需要は順調に推移している。
なかでも全体平均を上回るペースで成長しているのがオンライン旅行市場。同調査では、この勢いは少なくとも2022年まで続くとの見方を示した。
2018年実績では、サプライヤー各社のウェブサイトが、OTA各社をわずかながら上回る成長率となった模様だが、旅行マーケットシェアなど、サプライヤー対OTAのバランス関係は、2022年まで、ほぼ現状を維持すると予測している。
今後の米旅行市場については、政治的な混乱などが不安材料ではあるものの、人々の消費意欲は依然として旺盛で、2019年は引き続きプラス成長を維持。その後2022年から、成長ペースはゆっくりと減速局面に入ると予測している。
米国市場における旅行予約高は、2022年には4410億ドルに達すると推計している。
※この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社が発表した英文記事にもとづき、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。
※オリジナル記事:U.S. online travel growth continues to outpace the overall market