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日本政府観光局(JNTO)によると、2019年2月の訪日外国人数(推計値)は前年比3.8%増の260万4000人。前年同月の250万9000人を約9万人上回り、2月として過去最高を記録した。一方で、2月4日から中華圏の旧正月・春節による効果は例年ほどとならなかった。
訪日外国人数の月次推移は以下のとおり。
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市場別では、2月のトップは中国で前年比1.0%増の72万3600人。次いで韓国が1.1%増の71万5800万人、台湾が0.3%減の39万9800人、香港が0.5%増の17万9300人。中華圏の春節効果による伸びがみられなかったことがわかるものの、2月もこれら4市場で全体の約8割となる77.5%を占めた。
調査対象となっている20市場のうち韓国、中国、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、フランス、ドイツ、ロシア、スペインの計17市場が、2月として過去最高を記録した。
各市場の詳細は以下のとおり。
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JNTOによれば、東アジアでは今年の春節(旧正月)旅行需要が1月末にずれ込んだ市場もあり、前年同月比で微増にとどまった。一方で、ベトナムのテト(旧正月)休暇は前年比約7割増の伸び。タイは新規就航や増便効果で3割増の好調。そのほか、米国やカナダはクルーズ需要が好調で、1割を超えるの伸びを示した。