北海道美瑛町の農家たちが観光公害対策プロジェクトに取り組んでいる。観光公害を解決するためにクラウドファンディングで資金調達に挑戦。美瑛町は年間160万人以上が訪れる観光地として知られる一方、観光客が農地に無断で侵入し、農作物を踏み荒らすなどの観光公害が深刻化し、落胆した農家が観光名所として知られる「哲学の木」を自ら伐採する事態に発展していた。
クラウドファンディング「JAPANKURU FUNDING」を通じ、「畑看板プロジェクト」を実施する。具体的には、農業景観をバックにベストショットが撮影できるスペースを設け、農地所有者の名前を明記した看板を設置。看板には農家とつながる仕掛けを入れ、QRコードで実現する。QRコードは農家のメッセージ動画、SNSやECサイト、協力金の支援を募るサイトにリンクし、農家の思いを観光客に直接伝えることで、農家と観光客、双方がより良い関係を築くための一歩につなげる。
資金のリターンとして、美瑛産の野菜セットなども用意する。募集期間は2019年5月24日~6月28日。3日目の5月26日時点で85万円が集まっている。
なお、資金調達は目標100万円のところ、2019年6月3日現在、206万5000円が200名をこえる支援者から集まっている。
畑看板プロジェクト