ANAホールディングスは理化学研究所と連携し、新たなアバターの開発を進める。理化学研究所の光量子工学研究センターが持つ知見とANAのアバター技術を組み合わせ、遠隔地で活躍できるアバター実現を共同開発するもの。
今回の取り組みでは、理研が持つ画像処理技術を活用することで、視野の中心部は高解像に、視野周辺は低解像度で認識する人間の眼を模倣した撮像システムを開発。それによって通信環境がよくない場所や人が立ち入りにくい被災地や山岳などでも遅延なく映像を転送できるようにする。
目標とするアバターは、(1)自然災害や山岳遭難等での24時間連続した救助が可能なレスキューアバター、(2)インフラが未発達な地域での高度医療の提供・技術伝承が可能なアバター、(3)宇宙など極限環境への人類生存圏の開発に向けたパイオニアアバター、(4)飛行機内など閉鎖環境での急病人に対する医療行為をおこなうアバターの4種類。