アジアIR大手メルコリゾーツ、奥志賀高原で複合型高級リゾート開発へ、冬リゾートから通年型アクティビティ提供へ

アジアの統合型リゾート(IR)大手のメルコリゾーツ&エンターテインメント・リミテッドは、長野県奥志賀高原の複合型リゾートの開発を行なうと発表した。

今秋、日本の観光開発を通じて地域経済の活性化を支援する目的で立ち上げた、270億円規模のホスピタリティ投資ファンド「メルコ・クリエイティブ・エクスチェンジ」を活用するもの。すでに発表した神奈川県・箱根での5つ星温泉リゾートに続く2つ目のプロジェクトとなる。

開発対象企業となるのは、株式会社奥志賀高原リゾート。志賀高原の最北端にある日本最大級のスキーリゾートエリアで、21か所のリゾートのうち19エリアが1つのリフト券で利用できる。この冬季利用を主軸とするリゾート施設を、四季のアクティビティを提供する施設に段階的にリニューアルし、通年利用が可能な隠れ家的リゾートを目指す。

具体的には、年間集客数11万2000人のスキー場と、74室のホテル、センターハウス、音楽堂、従業員寮、レストラン、ゴルフコースのある既存施設のうち、古い施設は3段階のアプローチで高級施設に転換。ホテル客室数は4つ星または5つ星クラスの約280室へと規模・品質ともに引き上げるほか、ショッピングエリアや終日営業のダイニングスペース、フードコート、バー・ラウンジ、スパ、温泉なども設置する。

また、テニススクールやマウンテンバイクトラック、多目的スポーツ施設などにも力を入れる。同リゾートにおいても、メルコリゾーツのスポーツディレクターに就任したプロテニスプレイヤーの大坂なおみ氏が、スポーツと健康、ウェルネスを宿泊客とゲストに結び付けるためのデザインチームに参加する。

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