世界観光機関、2020年の世界の旅行者数予測を下方修正、アジア太平洋は9%〜12%減に

国連世界観光機関(UNWTO)は、新型コロナウイルス(COVID-19)による感染拡大による影響として、2020年世界の旅行者数予測を下方修正した。当初は3%〜4%の成長を見込んでいたが、1%〜3%の減少に修正。観光業の損失額は300億ドル〜500億ドル(3兆600億円〜5兆1000億円)に達すると試算した。

また、アジア太平洋の旅行者数は前年比9%〜12%減少すると予測。他の地域については、状況が日々変化しているため、推定値を出すのは時期尚早としている。また、この見込みは今後さらに悪化する可能性があると付け加えている。

こうした状況のもと、UNWTOでは、世界の観光バリューチェーンでは中小企業が約80%を占めていることから、将来の復興に向けた財政的支援や規制緩和などを各国政府に求めている。

※円換算値は1米ドル102円でトラベルボイス編集部が算出した。

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