日本政府観光局(JNTO)によると、2022年5月の訪日外国人旅行者数(推計値)は14万7000人となり、2カ月連続で10万人超えとなった。ただし、2019年同月比では94.7%減(2019年の実数:277万3091人)で、訪日外客数はコロナ以前の1割に満たない数が続いている。
政府は感染状況に応じて段階的に出入国制限を緩和しており、2022年4月10日からは1日当たりの入国者数を1万人めどに拡大していた。5月には訪日観光ツアーの再開に向けた実証事業を実施した。6月10日には、旅行会社等を受入責任者とする訪日ツアーを再開。1日当たりの入国者数の制限を2万人に拡大しており、今後も入国者数の制限以内ではあるが、徐々に増加していくことが期待される。
地域別では、訪日客数の多い順に、ベトナムが3万9000人、中国が1万7000人、韓国が8800人、インドネシアが8700人、米国が8100人。
なお、航空データOAG社のデータによると、国内主要空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線が、便数・席数とも前年より2割以上の増加となり、大幅な回復傾向を見せている。便数は前年比23.6%増の3554便、座席数は25.6%増の86万8693席だった。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。