航空データ分析のOAGによると、2022年11月21日週の世界の航空座席供給量は今夏の週約1億席から8940万席に減少した。前週の比較では減少はわずかだが、第4週に入ると米国市場での減少が目立った。
8940万席は前年同期比では17%増だが、2019年比では依然として15%減になっている。OAGでは、2023年前半までは2019年水準を約15%下回る可能性があるとしている。
2023年最初の数ヶ月は2019年比で約6%下回ると予測。しかし、各航空会社は、まだ新年のスケジュールを本格的に発表しておらず、中国の航空会社はスケジュールを急に変更する可能性がある。
現在のところ、2023年1月の座席供給量は約3億7200万席で、前年比約7%の増加の見込み。しかし、第1四半期には市場が鈍化し始める兆候があるとしている。
2022年11月21日の週の座席の販売状況を示すASK(有効座席キロ)を見てみると、前週比では北東アジアが0.9%増となり、南部南米の2.4%増に次ぐ増加率となった。前年同期での比較では、ウクライナ危機の影響を受ける中欧(8.4%減)以外は全地域で増加。特に東南アジアの130.9%増、南西太平洋の179.3%増が目立つ。
一方、2019年同期比で最も減少率が高いのは、依然として中国を含む北東アジアの41%減となっている。