トラベルポートジャパン取締役日本支社長の岡安美里氏が、2023年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。
岡安氏は、旅行業界にとって明るい兆しが見え始めるなか、人々が旅行を「買う」購入体験に対する期待が変化し、2023年は旅行販売においても変革が求められる年になると指摘。次世代の最新型トラベルリテールプラットフォームとして構築したTravelport+をベースに、これからの旅行業界を変えていくような新たなスタイルを生み出したいと強調した。予約・発券のシステム会社ではなく、旅行販売を支え、価値を最大限引き出すパートナーとして認識してもらえるよう邁進したいとしている。
発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。
2023年 年頭所感
謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
平素は格別なご高配を賜り、厚く御礼を申し上げます。
昨年は、ようやく日本でも渡航制限の緩和が実現された年でした。業務渡航の再開、全国旅行支援の実施、大型イベントが続々と再開するなど、緩やかではありますが、海外旅行の需要回復にも繋がる明るい兆しが見え始めた一年であったと実感しております。
そして、旅に対する人々の意識の高まりも感じます。弊社が昨年実施した市場調査においても、旅行、出張の必要性が再認識されるのと同時に、人々が旅行を「買う」購入体験に対する期待は確実に変化しています。緩やかに進む海外需要の回復とともに、旅行の販売においても変革が求められる年になるのではないでしょうか。
2023年、トラベルポートは今までにないサービスの提案をしてまいります。次世代の最新型トラベルリテールプラットフォームとして構築したTravelport+をベースに、これからの旅行業界を変えていくような新たなスタイルを生み出したいと考えます。インフラ部分である通信の速度、品質やNDC含む多様化したコンテンツに対応することはもちろん、弊社が保持する膨大なデータを活用したデータサイエンスの取り組み、セルフサービスの推進などです。ベースとなるプラットフォームを整え、個々のニーズに素早く対応できる柔軟性、新たな技術を組み込むことができる発展的なシステムを提供することに重きを置きます。
また、日々皆さまからいただく声に素早く反応し、柔軟な発想で取り組みたいと考えています。例えば、需要回復とともに、人材不足やタイムリーなサービスの提供の課題についてよく耳にします。これに対し、システムでの自動化、効率化はもちろん、弊社のパートナーと連携したヒューマンサポートのサービスもご提案します。
私たちは「予約・発券のシステム会社」ではなく、皆さまの旅行販売を支え、皆さまの価値を最大限引き出すパートナーとして認識いただけるよう邁進します。
2023年が皆さまにとって良い一年になりますように、心よりお祈り申し上げます。
トラベルポートジャパン株式会社
取締役日本支社長 岡安 美里